AZOOの採用サイトをご覧いただき、ありがとうございます。
AZOOへジョインしてから、主に採用業務を担当しています。
さて今回は当社の共同創業者である横田に、創業したきっかけや「世界の視野を広げる」というビジョンに込めた想いなどをインタビューしました。
私自身入社するタイミングで色々話は聞いていたのですが、これから新たに仲間を募集していくとなった今、改めてビジョンや創業のストーリーを聞いてみたいと感じたからです。
現在の課題や一緒に働きたい人とは、といったことにも踏み込んでいますので、当社への入社をご検討されている方や当社のことを知りたいという方は、是非最後までお読みください。
目次
1.経歴と創業までのストーリー
私:本日はありがとうございます!それではまず読者の方に向けて、簡単に自己紹介をお願いします。
横田 裕子(以下、横田):皆さん、はじめまして。当社の採用サイトにお越しいただきありがとうございます。AZOO共同創業者の横田裕子です。
会社では主にビジネス開発、つまりマーケティングや営業を統括しており、それと併せてバックオフィスの業務も担当していますね。
私:AZOOを創業するまでは何をされていたんですか?まだこの辺りは聞いたことがなかった気がしまして、是非教えていただきたいです!
横田:社会人としての最初のキャリアは関西圏の地方放送局から始まります。
学生の頃から「人に伝える・人との交流を生む」ということを軸に仕事をしたいと考えていて、その流れで放送局に入社しました。
その地方放送局は当時「グローカル」というテーマを掲げていて、ローカルからグローバルに発信しようというスタンスで事業を展開していたというのもあり、入社を決めたんです。
私: ローカルやグローバルというキーワードは、「観光立国で地方創生を目指す」という今のAZOOのミッションにも繋がりますね。放送局ではどんな仕事をされていたんでしょうか?
横田:テレビ番組制作にADとして携わっていたり、編成局で企画を出したり、番組を購入したり、ちょっとした映像を作ったりもしていましたよ。
でも周りに才能があるクリエイターがいる環境で、結構早い段階で動画制作クリエイターとしての才能は無いなと気付いたんです。正直挫折しましたね。
それで今後の自分のキャリアを見直すことにして、自分の軸になるスキルを身に付けたいと考え、インドネシアに留学しました。
私:留学といえば欧米圏をイメージしてしまいますが、どうしてインドネシアだったのですか?
横田:インドネシアは当時経済発展してきている状況だったので、国全体が活気に満ちていました。インドネシアは2億7,000万人という人口を持つ上、対日感情がよく、日本語学習者も多いんです。
そういったエネルギーに触れ、インドネシア語というニッチなスキルを学ぶことで、自分の市場価値を高められると考えたんです。
また製造業をはじめ多くの日本企業が進出をしていて、少子化と超高齢化が進む日本の未来を考えても、この経験が大きなキャリアのターニングポイントになると思いました。
それでインドネシア政府から奨学金を貰って、インドネシア語を学ぶという生活を一年ほどしていました。
その時は上下水道もない環境で生活していて、現地でインドネシア人の友人を作って一緒に共同生活をしていましたね。
こういった異文化を肌で感じて、友人を作って生活したことは、本当に価値ある体験だったと思います。
世界を自分の目でみて、自分の視野や価値観が広がった体験でした。
私:なるほど。そういった経験が、ビジョンである「世界の視野を広げる」や、多国籍人材がインクルーシブに活躍する土壌になっていそうですね。
一年ほど現地で過ごされたとのことですが、帰国後はどういうお仕事をされていたのですか?
横田:インドネシア留学の経験を活かして、行政機関で日本企業のインドネシアをはじめとした東南アジアへの海外進出や国際協力のお手伝いをしてきました。
東南アジアの活気やエネルギーはとても強烈で、何とか日本もエネルギーに満ちた国に戻ってほしいという想いもあり、日本企業の海外進出支援や製品のマーケティングを通して、活気を取り戻す貢献ができればと。
行政機関で経験を積ませていただいたことは、日本や世界の未来を考える貴重な経験ができました。
特に国家公務員として働かせていただいた間は、素晴らしい上司や同僚から影響を受け、「日本の未来はどうなるのか?」「どうやったら国益や一人ひとりへ還元できるのか」「相手国の未来を良くすることに自分がどう貢献できるのか?」といった目線を引き上げさせていただけました。
こうした経験が、AZOOのビジョンやミッションに繋がっています。
一方でそういった活動を続ける中で、このやり方には限界があると気付きました。
私:限界というと?
横田:海外へ進出できるのは、どうしても資金力のある会社に限られるんです。
例えば地方で個人でやられている商店があるとして、どれだけ商品に魅力があっても、海外への事業展開を単独で実施するのは難しいですよね。
もちろん海外進出を狙う日本企業の支援ができたというのは良い経験でしたが、一部の企業だけが海外に進出しても、日本全体に活気を取り戻すことはできないと感じました。
私:確かに……。
横田:ちょうどそういった考えを抱いていた2019年頃に京都に来たのですが、その頃はコロナ前ということもあり、観光も盛り上がっていたんです。
その時に日本全体に元気を取り戻すことをやろうとすれば、観光という文脈で海外から日本に来てもらうことで、国内の経済を回したり、人の交流を促進したりするしかないと閃いたんです。
そこからローカルとグローバルを繋げることを目指した事業をやりたいという思いが生まれました。
私:日本の魅力を外に発信するという方向から、海外から見に来てもらうという方向に考え方をシフトされたのですね。
横田:はい。観光はこれができる稀有な領域で、その土地に住む人からすれば当たり前のことでも、外部、とくに外国人からすれば何もない自然や風景にも価値を感じてもらえます。
この領域で何かお手伝いができないかと、模索し始めたんです。
私:そこからAZOO創業に繋がるわけですね?
横田:そうですね。
共同創業者のデータサイエンティストとしての知見やスキルと、私たちが見つめるビジョンやお互いの経験をかけ合わせれば、社会的なインパクトを作っていけるのではないかと考えたんです。
あとは当時、宿泊業を始めようとしている友人がいて、その友人から「システムが古くて使いにくい……。オープニングが大変過ぎて、もうやりたくない。」といった声を聴いたこともきっかけになりました。
観光において人が集まる拠点となる宿泊業って、今どうなってるの?と考えたのが、まさにAZOOが生まれる原点と言えますね。
2.ビジョンに込めた想いと将来の事業構想
私:ここからはビジョンについてもお聞かせいただければと思います。
今私たちは「世界の視野を広げる」というビジョンを掲げていますが、このビジョンに込めた想いを教えていただけますか?
横田:私たちAZOOは現在観光領域から日本を元気にして、未来を創り上げていくお手伝いをしていますが、将来的には世界全体に住む人たちの視野や価値観を広げられたらと思って、この「世界の視野を広げる」というビジョンを掲げています。
観光は色んな異文化が混ざりあう機会になりやすい領域です。
地域の人たちと世界中の旅行者が接点を持つ機会が増えることで、何かイノベーションが起こるかもしれないし、互いの価値観や視野、人生観を広げられるかもしれません。
私たちはこういった観光の領域で人と人との交流を通じて、一人ひとりの可能性、世界の可能性を広げていく事業をやっていきたいんです。
最終的には世界で互いの理解が進み、視野が広がることで、互いを知らないからこそ起きている争いを無くしたり、イノベーションを起こしたりしていきたいと思っています。
私:なるほど。
横田:あとは国やバックグラウンドの異なる多様な人材が、一緒になって働いていけるインクルーシブな環境を作っていきたいという思いも込めています。
私たち自身がそういった組織であり続け、それを発信していくことで、組織の在り方や働き方の面でも世界の視野を広げていきたいと考えています。
私:今ビジョンを踏まえた将来についてお話しいただきましたが、具体的に今後どういった事業を仕掛けていこうと考えていますか?
横田:一つは地域のブランディングですね。
例えば、今当社が開発・提供しているWASIMILで集積される宿泊旅行者の統計データを分析することで、「この地域に訪れる人はこういうところに魅力を感じている」といった示唆も抽出することが可能になります。
ここで得た示唆を活かして都市計画や地域ブランディング、その魅力を世界に発信していく仕掛け作りや街作りのような領域に携わっていきたいですね。
あとは日本をコンテンツ化していきたいとも考えています。
私:日本をコンテンツ化?どういうことでしょうか?
横田:いまWeb3やDAOといったバーチャルな世界での繋がりが増えていますよね。
だからこそ人と人との直接的なコミュニケーションが大事になり、価値観が二極化していくと思うんです。
なのでバーチャルとリアル両方で人を繋げることにもチャレンジしていきたいと考えています。
例えばバーチャル京都を作ると、そこにバーチャル村民が生まれ、バーチャル上での交流も生まれます。
そのバーチャルでの繋がりをきっかけに、実際に京都に訪れるような仕組みができないかと構想しています。
私:それはとても面白そうですね!是非やりたいです。
3.ビジョンを目指す上での課題
私:今ビジョンや将来の事業について色々お話しいただきましたが、そのビジョンを実現していく上での課題は何だと考えていますか?
横田:“人”ですね。
AZOOはまだまだ小さい会社です。これからビジョン実現に向けて事業を発展させていくためには、新しい仲間にジョインしてもらう必要があります。
あとは新しく入ってくれた仲間にポテンシャルを発揮してもらう環境を整えていくことも課題と考えています。
私はポテンシャルがある人と一緒に働きたいんです。
だからこそ、その人が持っているポテンシャルを引き出して成長してもらい、それが私自身の成長にもなり、会社の成長にもなるという環境を構築していきたいですね。
この考えは、「私たちの視野を広げ続ける」という企業バリューに反映されています。
自分の視野を広げながら、チャレンジをして、ポテンシャルを開花できる環境を作っていくつもりです。
私:ポテンシャルを引き出していく環境とお話しいただきましたが、具体的にどういった取り組みを考えているのですか?
横田:一番整えたいと考えているのはコーチングや1on1の仕組みです。
企業に勤めていた頃、コーチングや1on1のようなものを受けたことがなく、ただ目標数値を書いて、その数値が達成したかどうかを振り返るだけでした。
だからこそAZOOではコーチングなどの制度を整えたいと考えています。
あとは人事評価制度にも力を入れたいですね。
人事評価も単に「数値がどうだったか」みたいなものではなく、自社の価値観やカルチャーへのフィット、行動規範に基づいたアクションなどもしっかりと評価できる制度の実現を目指しています。
私:なるほど。ちなみに京町屋の取り組みも、その環境作りの一つでしょうか?
横田:まさにそうですね。
AZOOではフルリモートの環境を構築していますが、チームビルディングを強化するために7月から京都の京町屋でオフィスを借りるつもりです。
そこでフィジカルに集まれる場を作り、それぞれのポテンシャルを引き上げられるような施策を実施していこうと思っています。
4.一緒に働きたい人はこんな人
私:ポテンシャルのある人と働きたいとのことでしたが、どういった人と一緒に働きたいのか、もう少し詳しく聞かせていただけますか?
横田:多国籍メンバーと共に、日本の未来を創る事業を育てていくことに関心がある方、「世界の視野を広げる」というミッションへ共感いただける方です。
資質としては、素直で、かつ柔軟な考え方を持った人を求めています。
ポテンシャルがいくら高くても、素直さや柔軟さがなければ、成長していくことは難しくなると思うんです。
だからこそ、何事も素直に受け止め、新しいことや考え方にも柔軟に対応できる姿勢を持った方に来てもらいたいと考えています。
私たちはまだまだ成長途上の会社で、これから何が起こるか分かりません。事業を成長させる上で様々な障害も出てくると思います。
そういった未知の状況下でも柔軟に考え、臆することなくチャレンジして、ワクワクできる人に参画していただければ、こんなに心強いことはありません。
あとは過去に逆境や苦しい経験をしていて、それに対して自分なりに一生懸命もがいたり、立ち上がろうとしたりした経験を持つ人には、是非AZOOの門を叩いてほしいと思いますね。
私:そうですね。私もそういった人が入ってくれれば嬉しいです。
ここで少し話が変わるのですが、求職者や私たち従業員に対して今現在のAZOOが提供できる価値として、どういったものがあると考えておられますか?
横田:まず挙げられるのは、垣根を超えたチャレンジができる環境でしょうか。
自分で「こういうことをしたい」という声を挙げれば、部門という垣根を超えて、全面的にサポートする環境はあると思います。
できないことは、きちんとできないと言いますが(笑)。
それでも「なぜできないか」を透明にフィードバックします。
その内容をしっかりと検討して、やれるなと判断できれば、全社一丸でサポートします。
あとは英語を使った環境であることや、多国籍やインクルーシブな環境を提供できることも強みと考えています。
グローバルな環境を謳っている企業も多くありますが、AZOOは従業員の7割以上が外国籍のメンバーなので、本当の意味でグローバルな環境を構築しています。
私:確かにグローバルな環境で働きたいという方にはうってつけですよね。
横田:まさに。あとチームの雰囲気で言うと、かなりフラットな環境だと思います。
私たちは一人のカリスマが率いるチームではなく、「全員野球」を目指すチームです。
全員のポテンシャルを引き出して「全員でやろうぜ」というスタンスで、事業を進めています。
会社経営上マネジメント機能は当然ありますが、下からモノが言えない環境では決してなく、立場に関係なくフラットに意見を言い合える環境であることには自信があります。
私:今後どういった組織にしていきたいですか?
横田:先ほど言った通り、「全員野球」のチームで在りたいと思っているので、これからも一人ひとりが、年齢やバックグラウンド関係なく、チャレンジできるような組織で在り続けたいと思っています。
例えばリクルートさんのように、新規事業を立ち上げるとなった時に、ちゃんと若手や経験の浅いメンバーにもチャンスが行くような組織が理想です。
あとはやはり私たちの強みの一つであるデータを活用して、メンバーのポテンシャルを精度高く把握した上で、人員配置を最適化していくことは挑戦したいと考えています。
5.求職者の方へのメッセージ
私:ここまで一緒に働いている私も初めて聞くようなお話を色々聞かせていただきましたが、最後にAZOOで働きたいなと考えてくださっている求職者の方にメッセージをお願いします。
横田:ビジョンの「世界の視野を広げる」にあるように、私たちは自分たちの視野も広げたいと思っています。
また「自分には合ってないかも、やれない」と思っても、一回はチャレンジしてみようぜ、という心意気を大切にしています。
なので未知な領域でも臆することなくチャレンジしたい、ワクワクできるという人は、活躍してもらえる環境があると自信をもって言えます。
多国籍メンバーの揃ったグローバルな組織で、新しいことに挑戦して、自分の視野を広げて成長したいという方は是非AZOOで一緒に働きましょう!
私:横田さん、今日はありがとうございました。
おわりに
今回は共同創業者である横田へのインタビューを通じて、AZOOを創業するまでのストーリーやビジョンについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
私たちはまだまだ発展途上の会社です。
ビジョンを実現していくには、まだまだ仲間が必要になります。
もしこれを読まれて、少しでもAZOOのビジョンや横田に共感できたという方は、是非一度お話の機会を設けさせていただければ幸いです。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!